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たった一人の営業所社員から営業部長へ 成長させてくれたEC業界に貢献がしたい

2020.08.13
株式会社オプト
第2営業部 部長
恵下 麻理子 Ege Mariko
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新卒で商社に入社。2005年に福岡営業所の立ち上げメンバーとしてオプト中途入社。福岡営業所、西日本支社を経て、2012年本社勤務。2017年産休育休取得。2018年4月、営業部長として復帰。EC美容領域の営業責任者として従事。2005年社長賞、2006、2008年準MVP。

※本文は取材当時の情報です。

株式会社オプトの第2営業部で部長を務める恵下麻理子は、もとは福岡営業所の立ち上げメンバーとして採用され、オプトでのキャリアをたった一人の事業所でスタートさせました。プレイヤーとして、マネージャーとして、コツコツと経験を積みながら活躍のフィールドを広げてきた恵下。いま、自身を育ててくれたEC業界へのさらなる貢献をめざし、新たな挑戦をはじめています。
 

常に挑戦できる環境を求めて

2005年に株式会社オプトに中途入社しました。以前は商社で働いていましたが、若手が挑戦できる幅に限界を感じて、転職を決意しました。20代でも裁量をもって働ける会社を探して見つけたのがオプトでした。

学生時代に、ネットオークションなどを利用し、物品の売買をしていた経験から、インターネット業界にはずっと興味があったんです。オプトが実家のある福岡で、新しく営業所を立ち上げようとしていたこともあり、やりがいを求めて、入社を決めました。

入社後は、念願かなって福岡で営業担当を担うことになりました。福岡営業所を一人で立ち上げ、顧客開拓を担うという重責はありましたが、自分なりに考え行動できる自由度がモチベーションでしたね。

以前の会社では、上司に確認してから物事を進めるのが普通でしたが、未経験な仕事内容ではありましたが、オプトでは自分の裁量で動くことができました。そうした自由度がモチベーションになり、入社半年後には目標の売上数値を達成。一人営業所を脱し、新たに2人のメンバーを採用するなど、組織化も図っていきました。今では、福岡営業所はデジタルホールディングスグループの地方・中小、ベンチャー領域を担う重要な拠点となっています。

マネジメントの難しさと、その意義に向き合う

地元で働きたいという想いをもって選んだ福岡営業所でしたが、3年程福岡営業所で働いた後に、次のステップを求めて大阪支社への異動を希望しました。

福岡では、主に化粧品メーカーなどのEC事業を担うお客さまに対し営業を行っていましたが、お客さまに本当の意味で貢献するには、単に与えられた目標を達成するだけではなく、商品をメディアの特性に合わせて伝え方を変えることでより広告効果を高められるのではないか、そういう提案が必要ではないかと感じていました。。自分なりに勉強して、お客さまへの提供価値を高めていましたが、より広い経験を積んでいく必要性を実感し、異動を希望しました。

大阪支社は、当然福岡とは異なり、営業機能だけでなくメディアの仕入れ機能や運用コンサル機能機能も持ち合わせていました。私はメディアプランナーとして、広告枠を販売するだけでなく、広告主であるお客さまに広告の「企画・提案」を行う仕事へと幅を拡げたのです。チームのマネジメントにも携わることとなり、仕事の幅も広がって、結果的にお客さまに提供できる価値が高まっていくことに充実を感じていた時期でした。

より大きな仕事を請け負える人材になりたいと思い、2012年には、結婚を機に東京本社へ異動。さらに経験を積んでいくことを決意しました。

担当する業界は、福岡時代から引き続いて美容コスメ業界だったこともあり自信はあったのですが、正直、これまでとは比にならないぐらいの規模の案件ばかりで驚かされました。予算やプロジェクトの動かし方、会社に与えるインパクトが全く違いました。

それまではアウトプット中心に仕事をしてきましたが、そのためこれまでと同じやり方では駄目だと感じ、マーケティングの知識などのインプットに力を入れることで、クライアントの事業成長を担える人材になろうと努力しました。

しかし、同時に一人でできる仕事の量、お客さまに提供できる価値の大きさへの限界も感じていました。インプットに注力しながら現場で約1年半働いた後、再びチームマネージャーとして、マネジメントに携わるようになりました。その半年後には事業部長に。50人の部下を持つこととなります。

マネージャーの苦労を本当の意味で実感したのはこの頃です。それまでも、少人数のチームを率いることはありましたが、自分のスキルで結果を出し、背中を見せることでチームをまとめてきました。50人という規模で、そのやり方は通用しません。最初の頃はメンバーと衝突することすらありました。

メンバー一人ひとりと向き合うことの大切さはもちろんですが、重要なメッセージ、つまり部で共有するビジョンは一度説明しただけでは伝わらないということも肌身で学びました。

ビジョンを共有できているかどうかが、部がチームとしてまとまるにはとても大切なこと。だからこそ時間を惜しまず何度も何度も伝えていかなくてはなりません。マネージャーとしての下地を培った時期でした。

他社にはないサービスを武器に


2017年には、10カ月間の出産・育児休暇を取得しました。部長職という立場で産休・育休を経ての復帰は、オプトではあまり前例が無く、正直、私も心配でした。
ただ、今は、そんな不安を抱く女性に「こういう働き方の人もオプトにいる」ということを知ってもらえると嬉しいと思っています。

マネージャーとして復職する中で、新しいサービス開発に取り組む必要も感じるようになりました。きっかけは、育児と仕事を両立するために、時間効率、つまり労働生産性を高める必要があると感じたことでした。これは、子どもを持つ人だけの問題ではなく、日本社会全体の課題でもあります。

私の部署においても、それまでの10年は、人の力で案件を取ってくることがほとんどでした。ある意味強みではありますが、より多くのお客さまへの価値提供をめざすためには、その分コストをかけなくてはいけないということでもあります。

だからこそ、私達の生産性を向上させ、お客様に選ばれるサービスを創りたいと思いました。以後、営業の視点からシステム開発部門と連携することを強め、お客さまの潜在的なニーズを反映したサービスの拡充に努めてきました。

ひとつの成果として、形になってきているものもあります。通販会社など多品目を扱うお客さま向けのソリューションです。お客さまの広告を出す際に、基準となるお客さまのデータ、例えば商品の在庫情報などをよりフレキシブルに管理できるようにすることで、広告の効果を高めることができるツールです。通販業界のお客さまには高く評価していただき、このツールがあることによる引き合いも出てきています。
 

ECのバリューチェーンで強みを発揮したい

目下注力しているのはサービス開発ですが、その先に目指すのはもちろん、お客さまの事業への貢献です。

デジタルホールディングスがデジタルシフトの実現を通してお客さまを支援していく中、私達の部署は企業の事業成長に貢献したいと考えています。

ECの流れとして、商品の仕入れ、撮影、サイトへの陳列、配送などがありますが、例えばAIを活用することで、大量の画像素材を加工し、撮影の工程を無くすことも可能です。他にも、商品が届くまでのワクワク感を醸成するために、LINEによって顧客とのコミュニケーションを強化したり、過去の売上データを介して売上やユーザーのLTVを予測したりと、EC事業を支えるバリューチェーンの中で、私達が提供できることはまだまだあるんです。

振り返ってみれば、私は長くECの業界に関わってきました。がむしゃらに目の前のお客さまのため、自分のスキルを伸ばし組織を創ってきましたが、今後はより高い視座で、この業界に対して何らかの貢献をしたいという想いを強めています。自分の力が必要とされる場所があるなら、そこで全力を尽くしたい。その場所がオプトであり、EC業界だと思っています。